興福寺シンポジウム -守り伝える文化財-

古都・奈良のランドマークとして親しまれている興福寺の国宝・五重塔では約120年ぶりの大規模修理が行われています。


また、2025年秋には東京国立博物館で、現在修理中の本尊・弥勒如来坐像をはじめとする北円堂ゆかりの国宝諸像を公開する特別展を予定しています。


五重塔、北円堂など興福寺の堂宇や仏像の多くは、奈良時代に建立されるも、平氏による南都焼き討ちで焼失し、鎌倉時代に再建されたのをはじめ、度重なる戦火や落雷、明治期の廃仏毀釈など幾多の危機を乗り越えながらも、興福寺は1300年にわたりその法灯と伽藍を守り続けてきました。


特別展の開催に先立って開催する本シンポジウムでは、文化財を守り続けてきた興福寺の歴史をひもときます。

北円堂内陣

北円堂内陣(撮影:読売新聞社)

出演者

澤田瞳子さん

澤田(さわだ)瞳子(とうこ)さん

作家

1977年、京都府生まれ。同志社大学大学院博士課程前期修了。正倉院文書・奈良仏教史の研究に携わった後、2010年『孤鷹の天』で小説家デビュー。奈良や京都を舞台にした歴史・時代小説を手がけ、21年には『星落ちて、なお』で第165回直木賞受賞。『龍華記』(2018)では、興福寺を舞台に、平安末期の南都焼き討ちを描いた。同志社大学客員教授。

撮影:松山勇樹

森谷英俊

森谷(もりや)英俊(えいしゅん)

興福寺貫首

1949年、神奈川県生まれ。法政大学法学部を卒業後、鎌倉市職員などを経て80年、興福寺に入寺。88年興福寺責任役員・執事に就任。同寺執事長、副貫首を経て、2019年に貫首に就任する。長年にわたり伽藍の復興・境内整備事業に取り組み、教学復興を目的に経典の普及にも注力する。2004年から山田寺住職を兼務。

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児島(こじま)大輔(だいすけ)

東京国立博物館 保存修復室長

1975年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、奈良文化財研究所アソシエイトフェロー、大阪市立美術館学芸員を経て、2022年、東京国立博物館へ。主任研究員を経て、24年から保存修復室長。専門は仏教美術・日本彫刻史。

コーディネーター

新口(にぐち)絢子(あやこ)(フリーアナウンサー)

開催日

2024年9月21日(土) 午後2時開演

午後1時30分開場/午後3時45分終演予定

会場

東京国立博物館 平成館大講堂

東京都台東区上野公園13-9

応募方法

多数のご応募、ありがとうございました。抽選のうえ、当選された方へ参加証をお送りさせていただきます。発送は9月上旬を予定しております。


  • 申込締切:2024年8月20日(火)
  • 定員は380名で、応募多数の場合は抽選。当選された方には参加証をお送りします。(複数でお申し込みの際は、代表者に参加証をお送りします)

参加費

参加は無料ですが、総合文化展の入場券(一般1,000円/友の会・国立博物館メンバーズパス等も可)が必要です。

主催

東京国立博物館、法相宗大本山興福寺、読売新聞社

協賛

南都銀行、非破壊検査

お問い合わせ先

読売新聞大阪本社 文化事業部

電話:06-6366-1848(平日午前10時~午後5時)

シンポジウム全編動画

①開幕:主催者挨拶、鼎談、出演者紹介

②鼎談テーマ1:興福寺創建時の目的や込められた願いについて

③鼎談テーマ2:南都焼き討ちによる焼失と復興の歴史

④鼎談テーマ3:北円堂と五重塔のその後

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