フォトコンテスト「思い出の興福寺」結果発表

たくさんのご応募ありがとうございました。全国から寄せられた応募作品総数142点の中から、見事に入賞されたみなさまの作品を発表いたします。

審査員

興福寺 森谷英俊貫首

興福寺 夛川良俊副貫首

読売新聞大阪本社 米原伸美執行役員事業局長

読売新聞大阪本社 細野直人写真部長

興福寺賞

「チャーハン食べてうれしいうれしい初めての奈良」(2004年5月撮影)
小野塚 憲仁

思い出】

中華料理の店で、「このチャーハン、全部食べられたら奈良に連れて行ってあげる」。その一言で、奈良へ! 私が修学旅行で泊まった、猿沢池そばの旅館に宿泊。目の前に興福寺の五重塔。写真の表情には、うれしい思いが溢れています。


講評】

今はない藤棚が写っており、お子さんも既に成人されているだろうなと、思いを馳せました。ほのぼのとした親子の旅の姿が印象的です。


「虚空」(2023年11月撮影)
髙木 研璽

思い出】

特徴的な雲が出ている空を、夕陽と共に撮影しました。


講評】

「虚空」は、仏教ではすべてを包み込む宇宙を表します。奈良の人にとって親しみのある秋の風景に、それぞれの思いが浮かんでいるようなうろこ雲がロマンティックです。


「奈良と興福寺の思い出」(1994年2月撮影)
吉田 滋俊

思い出】

何度も訪れたところですが、降雪時は初めて‼


講評】

今は枯れてしまった「花の松」が写っていて、当時の風景がよみがえり、懐かしく思いました。朝もや、雪景色といった普段とは違う興福寺を楽しんでいただけたのかなと思います。

読売新聞社賞

「未来へ」(2024年9月撮影)
浅田 かんな

思い出】

彼氏と旅行に来た際に撮りました。とても良い旅となり、塔の工事が終わった後にまた訪れたいと強く思いました。完成への期待を写真にしました。


講評】

ローアングルで素屋根の高さが強調され、修理後に現れる威容を想像させる1枚です。境内の工事という非日常の光景と、昔から変わらぬ姿の鹿の存在がコントラストになっています。未来を見据えるような鹿の目線、表情も印象的です。


「灯りに浮かぶ」(2023年8月撮影)
造田 修

思い出】

保山耕一上映会の後で訪ねました。夕暮れと共にロウソクの明かりが強くなり水面と五重塔が印象的でした。


講評】

刻々と光が変化する夕暮れに、「空」「ライトアップされた五重塔」「ロウソク」「水面の反射」全てが適正露出となる絶妙な瞬間を捉えました。寺を包む悠久の時の流れを感じます。


「花かんざしの五重塔/八重の面影」(2024年4月撮影)
西野 義弘

思い出】

五重塔が改修工事により2030年頃まで拝見できなくなると聞き、妻と拝みに行きました。おそらく一生の見納めかと覚悟して妻と心に焼き付けました。


講評】

藤の花が五重塔の最上屋に配されて、題名にある「かんざし」の見立てが素晴らしい。五重塔もおしゃれして、華やいだ様子に見えます。焦点を八重の花に合わせ、その向こうに興福寺の遠景がぼんやりと写っています。はかない命の花と、歴史的建造物との対比が印象的です。それぞれにアイデアあふれる作品です。

佳作

「人混みから離れて」(2023年11月撮影)
桑谷 映穂

思い出】

コロナ以前のように人の流れが増えた道で、ひと息。視線をあげると目に入った瓦が紅葉に映えていました。人混みの中歩くのは大変ですが、活気を取り戻したおかげで目に入るものも増えた気がします。


「興福寺五重塔、若草山山麓からの遠望」(2023年11月撮影)
山本 敏則

思い出】

興福寺五重塔、若草山山麓からの遠望です。若草山からの下山の途中、紅葉の中に五重塔の姿を発見しました。


「再び逢う日まで」(2012年8月撮影)
栗原 正隆

思い出】

興福寺五重塔前で、蠟燭の灯りで形作られた「再」の文字を今見返すと、120年ぶりの大規模保存修理工事が終わるまでは、しばし見納めとなる五重塔が「再び逢う日まで」とのメッセージを発してるかのようにも見えました。


「中金堂と共に」(2015年6月撮影)
高橋 越子

思い出】

まだ中金堂が再建の工事に入る前から奈良へ通っていました。子どもが生まれ、工事が始まり、一緒に工事の現場の足場を登って見学もしました。拝観できるまでになり、子どもも一緒に成長していて感慨深いです。

概要

 興福寺の国宝・五重塔の大規模修理が約120年ぶりに始まるのに合わせ、読売新聞社はフォトコンテスト「思い出の興福寺」を開催します。


 法相宗大本山である興福寺は、710年の平城遷都とともに飛鳥から移設されました。幾度の火災に見舞われるなど、苦境に立たされることもありましたが、そのたびに寺僧や有縁の人々の努力で復興し、1300年を超える歴史を紡いできました。


 古都・奈良のシンボルとも言える五重塔や中金堂など興福寺の境内で撮影した写真を募集します。家族写真や修学旅行などの際に撮影した興福寺での思い出の写真、境内の美しい風景写真、貴重な記録資料になり得るような昔の境内の写真をぜひお送りください。

募集作品

興福寺境内で撮影した写真をお送りください。

撮影された時期は問いません。

応募期間

2023年9月23日~2024年10月31日

応募方法

応募は終了しました。

表彰

  • 興福寺賞
  • 読売新聞社賞

各賞入選作品には賞品を贈呈いたします。

応募規定

  • 公序良俗に反する作品はお断りします。
  • 応募点数に制限はありません。連作の場合は1作品につき5枚までで、連作である旨を明記して応募してください。1枚につき10MB以下のJPEGデータでご応募ください。
  • 写真の撮影時期は問いません。
  • 作品は未発表のもので、撮影者が本人以外の場合にはその方の許諾を得たものに限ります。個人のHP、SNS、審査のない写真展、市販目的ではない写真集などで発表したものはこの限りではありません。ただし、著作権等第三者のいかなる権利も侵害しない作品であるものに限ります。
  • 過度に画像加工した作品(実在のものを消したり、ないものを描いたり過度に色を変えたもの)は失格とします。トリミング、自然な濃度や色味の調整などはこれに該当しません。
  • カラー、モノクロは問いません。
  • 二重応募(同一の作品または類似した作品を複数のコンテストに応募すること)は認めません。

注意事項

  • 応募規定に違反した場合は失格になります。
  • 応募作品の著作権について、主催者は読売新聞紙上や興福寺の発行物、ウェブサイトその他広報物に使用する権利を持つものとします。応募作品を公開する際には、作品と実名を掲載するとともに、内容を損なわない程度に一部編集、加工する場合があります。
  • プライバシー保護のため、文中や被写体など、作品に登場する全ての方の了承を得て応募してください。
  • 応募に関する個人情報は、読売新聞グループが、新聞紙面などへの公開に関する連絡、作品に関する問い合わせにのみ使用し、それ以外での使用や第三者に開示することはありません。また、個人情報は読売新聞グループが責任をもって管理します。

お問い合わせ先

ご不明な点などございましたら、下記メールアドレスへお問い合わせください。

読売新聞「興福寺フォトコンテスト係」: o-jigyou2@yomiuri.com

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